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精油の特徴とそのための使用上の注意

※日本の法律では

皮膚に塗布するものには「化粧品」、飲用するものには「食品」の認可が必要になります。皮膚塗布や飲用の場合には、それぞれ認可のある商品を選ぶことが必要です。 通常「精油」は雑貨扱いであり認可は取られていません。精油を皮膚塗布したり飲用したりする場合は、自己責任によって自分自身に行うことが基本となります。そのため、使用上の注意を守り、しっかりした分析表が添付されたものを選ぶことが必要です。

精油の主な特徴です。(一部例外もあります)

  1. 芳香性:強い香りを持っている
  2. 高濃度:植物の有効成分を高濃度に含有している
  3. 揮発性:放置しておくと蒸散する
  4. 親油性:原則として油に溶ける(水には溶けにくい)
  5. 比重が軽い:原則として比重が1以下(比重が1を超える精油もある)
  6. 有機化合物である:多種多様の天然の化学物質を含有している
  7. 常温で液体である:多くは常温で液体であり色は様々である

精油使用上の注意

濃度について

精油の特徴の1つに「高濃度」があります。 そのため、皮膚塗布をするような場合には特に濃度に注意する必要があります。

目や粘膜に使用しない

粘膜はとても敏感で、且つ吸収が早いのです。そのため、目に直接入れたり、目や鼻の粘膜に直接塗布したりしてはいけません。

パッチテスト

精油は天然のもので、植物から出来ているからと言って、全てが安全であるとは言えません。同じ精油でも人によってはアレルギーを起こす人もいますので、パッチテストをしてから使用した方が安全です。
使用する濃度のものを、腕の内側に1~2滴垂らして、20~30分様子を見ます。アレルギー反応の場合、20分位で反応が出ますが、場合によっては48時間で反応が出る場合もあります。「赤くなる」「かゆくなる」「腫れる」「痛む」「水泡ができる」などのアレルギー反応が出来た場合には、その精油は体に合っていませんので使用しないようにします。パッチテスト用に塗布した精油は、石鹸を使用して洗い流します。

水に溶けない、水より軽い

精油の特徴に、「水に溶けない」「水より軽い」があります(一部、重いものもあります)。そのため、お風呂の浴槽に入れる場合、原液を直接垂らすとお湯の上に浮き、肌を傷めることもあります。乳化剤(バスオイル)を利用して精油をお湯に溶かして使用します。

精油選びのポイント

  • 学名表示がされている
  • ロット番号が記入され、蒸留毎に分析されている
  • 酸価(精油の酸化状態が表示されている)
  • ケン化価、比重、屈折率、旋光度の分析により合成品や不純物が混入されていない
  • 農薬が含有されていない
  • 各芳香成分の含有量が表示されている